まぶたの解剖

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瞼(まぶた)は薄い組織ですがその中に皮膚、筋肉、脂肪、腱膜といった組織が重なりあって層を構成しており、非常に複雑な解剖をしています。
二重の手術においては、この解剖を理解することが必須で、皮膚と瞼板の位置関係や筋肉や腱膜の処理の仕方が結果を左右します。
目の周りを切ったら傷が目立つのではと思われるかもしれませんが、眼瞼部の皮膚は非常に薄くしなやかで血流も豊富であるため、傷の治りが早く、切開創も目立づらいです。さらに幸いなことに切開創が二重のラインになりますからほぼ傷跡してはわからなくなります。

患者様からの要望として多いのが、この二重の『幅』をどうするかです。末広や平行型などさまざまな希望があります。
ではそのような希望に対してどのようにお答えするのがよいでしょうか?
私は、その人のもった解剖学的位置に作ってあげるのが一番自然と考えています。この解剖学的位置には個人差があるため、実際に状態をみさせてもらってということになりますが、日本人ではおおむね10mm以内に収まることが多いように思います。
広すぎる二重幅や再現性の低い二重幅は希望があったとしても、できかねるといってくれる美容外科医をみつけることが大切だと思います。

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