二重の手術

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重瞼術には大きく分けて埋没法と切開法があります。近年はSNSなどで症例写真や解説がたくさんアップしていますし、みなさんもある程度イメージはついているかと思います。
でも、
『埋没は切らない、腫れない、ダウンタイム短い。』
『切開は文字通り切る、腫れるけどラインはしっかり入る。』
というイメージだけど、結局どちらがいいの? 違いはなんでしょうか??

私は埋没法と切開法の大きな違いは『点』で止めるのか、『面』で止めるのかの違いだと思っています。
まず、埋没というのは糸を使った二重形成となります。このときに使用した糸を結んでラインを作るのですが、結び目を埋め込む必要があるので、埋没といっています。この埋め込みのために皮膚には小切開が入ります。なので、まったく切らないわけではありません。
一方の切開は希望のラインで皮膚、筋肉を含めて深いところまで切開を入れます。切開したあとの固定の仕方はいろいろあるので割愛しますが、切開した部位の組織を縫い付けることでラインを作ります。このときに切開部全幅で癒着させることができるので、点ではなく面で固定されることになり、より強固なラインを形成することができるのです。
切開法と埋没法、どちらがよいかは一概には言えません。
患者さまの皮膚の厚みや年齢、好みなどを勘案しながら、外見も内面もより満足のいく治療を見極めるのも美容外科医の腕の見せどころなのだと思います。

次回は瞼(まぶた)の解剖について書きたいと思います。

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